神戸と三木にある薬局が健康アプリ活用法について説明します。

スマホのアプリというと、毎日使うSNSやゲームなどのイメージが強いかもしれませんが、最近では食事の内容やカロリー、時間などを記録できたり、運動した時間や強度、消費カロリーを計算できたりするような、健康管理に役立つアプリもリリースされています。さらに目的に合わせたトレーニングやヨガなどを、動画で見ながら真似できるものもあります。ただ日々の状態を記録していくだけでも、自分の健康状態を気にするきっかけになり、入力した数値がグラフ化させることで振り返りにつながり、継続するモチベーションを保つことができます。また近年では、禁煙や発達障害に対しての「治療アプリ」が医療機器として承認や届出されており、医療機関を受診しながらもアプリも用いることで治療効果を高める取り組みが行われています。例えば禁煙アプリでは、ニコチン依存症と診断された患者に処方され、自宅などでの喫煙状態や喫煙したい気持ちの程度、服薬状況などをアプリに入力すると、その情報に応じて医学的なエビデンスに基づいた治療ガイダンスが自動で提示されるようになっています。ニコチン依存は、身体的依存と心理的依存によって引き起こされるとされ、身体的依存には禁煙補助剤が効きますが、心理的依存に関してはお薬が効かないと言われています。心理的依存に対して対面診療をする禁煙外来の時間だけでは短く十分ではないため、次の診療までの空白期間をフォローするためにアプリが開発されました。承認に際しての比較試験では、アプリを使った患者の方が禁煙の継続率が高いという効果が示されています。今後ますます健康管理にアプリの活用が期待されます。まだそういったアプリを使ったことがない人も、日々の体調の記録などから使ってみてはいかがでしょうか。